インドネシアにあるBejo Allium(ネギ族)トレーニングセンターは、8月のオープン以来、25人から30人ほどの参加者からなる4グループの指導を成功させてきました。センターでBejoはシャロットを種子から栽培するよう指導しています。各グループにはトレーダーや地方自治体の職員、また工業高校の生徒も含まれています。
現地で行われてきた方法に従いセット球から栽培されたシャロットは、ひどい病害や頻繁に起こる作物不全に苦しんでいます。一方でシャロットの種子はウイルスや病気に感染していないため、クリーンな状態から栽培を始めることができます。種子からシャロットを栽培するには、セット栽培とは異なる技術や栽培方法が必要となります。しかし正しい方法で栽培することにより、収量増加やより健全な作物の栽培が見込めるだけでなく、農家の収入増加やリスク回避も可能となります。
Bejoのトレーニングコースは、農業理論の学習と実地でのセッションを組み合わせています。参加者はシャロットの播種、施肥、灌漑、収穫、そして貯蔵について学びます。Bejoインドネシアの代表を務めるAgung Pratamaはこう話します。「スンバワの農家の方から大変前向きなフィードバックを頂いています。また、さらに多くのことを学びたいという意欲もあり非常に心強く思っています。地元の農家の方々と知識を共有し、皆さんがより良いビジネスを行う手助けができるように、今後も投資を続けていきます。」
Bejo/De Groot en Slot(Alliumの育種、種子生産、種子販売のパートナー)のブリーディングチームは、インドネシアの熱帯気候に特に適したハイブリットシャロット品種、Maseratiを開発しました。また、Tropixもインドネシアの気候に適した品種です。これらの品種に切り替えることで、最大50%の収量増加を見込むことができます。インドネシアでは、シャロットは非常に多く消費されています。さらにBejoは、インドネシアの農家の方々と一緒に、キャベツやニンジンをはじめとするシャロット以外の作物の新品種の試験栽培も実施しています。
トレーニングセンターでの活動や品種改良プログラムを通して、Bejoは東南アジアにおける農業の発展に貢献し、現地の栽培方法を改善することによって、農家の収量増加を目指しています。これは農家の方やその家族の生活をより豊かにすることに直結します。我々は今年、インドネシアに駐在員事務所をオープンしました。3人のスペシャリストが目標の実現に向けて日々業務を行っています。
種子によるシャロット栽培を促進するBejoのプログラムは、オランダ農業・自然・食品安全省やオーストラリア政府のPRISMA事業から支援を受けています。我々は、De Groot en Slotやインドネシアのパートナーと共に、現地でこのプログラムを実施しています。
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Bejoは世界中で小規模農家を支援するプログラムを実施しています。詳細は、Bejo's support for small holder farmers(Bejoグループ本社ウェブサイトに移動します)をご覧ください。
- Agroberichten buitenland(オランダ農業・自然・食品安全省ウェブサイトに移動します)
- Aip rural prisma(このリンク先はすでに削除されています)